時は天正、戦国時代。織田信長、豊臣秀吉、徳川家康といった名だたる武将達が活躍した時代。その名だたる武将達が天下を目指す戦国乱世の中、ある伝承が人々の欲望を駆り立て、そして人を狂わせていく・・・
第1巻
世界を変えるのは、”英雄”だと云う。

そんな言葉から物語が始まります。
登場人物
煉獄者
煉獄者とは、主人公の一人、曇神社(くもうじんじゃ)の八代目曇家の当主である双子の ”曇芭恋”(画像の左) と ”曇阿国”(画像の右) のことです。

因みに、煉獄とはカトリック教会の教義では煉獄は天国には行けなかったが地獄にも墜ちなかった人の行く中間的なところらしいです。つまり罪を償う苦しい者ということ。
芭恋と阿国は、人をだますのが上手で相手の神経を逆撫でする天才。そして、つかみどころがないが、巻が進むにつれて、それぞれの個性が色濃く出てきます。
石田三成
主人公の一人。性を石田、名を佐吉。豊臣秀吉(羽柴秀吉)より、石田三成の名を貰い受けた漢です。芭恋と阿国からは ”へいくわい者”(敬意のないこと、無遠慮な者)と呼ばれています。

佐吉(1巻では三成ではなく、佐吉と名乗っている)と芭恋・阿国の出会いの発端は、佐吉の主である豊臣秀吉(羽柴秀吉)より ”髑髏鬼灯” を持ち帰るという極秘任務を任され曇神社を訪れます。
髑髏鬼灯と呪大蛇
呪大蛇の伝承
古代より生まれし大蛇(オロチ)は妖か ものの怪か三百年に一度甦り全てを滅ぼす貪欲 強欲 傲慢生きとし生けるものを喰らい地を焼き海を干す心せよ大蛇は人の敵にて害見つけ次第狩り封ずるべし
(* ̄ρ ̄)”ほほぅ え?!なにが「ほほぅ」かって??
この呪大蛇の伝承にある ”三百年に一度甦り” ってとこです。実は『煉獄に笑う』は、前作『曇天に笑う』の300年前の物語なのです。
現時点では、呪大蛇は天災なのか、人災なのかは不明。そして髑髏鬼灯もヒトなのかモノなのか不明。ただ、織田信長、徳川家康といった有力者が、その呪大蛇の力に魅せられているというのは確かです。
不思議なもので人というのは、何モノか分からないモノに、不安を覚えるのか、魅せられるのか、概ね2つに分かれる傾向があるのかもしれません。
1巻の見どころ
他のマンガとここが違う
舞台が戦国時代ということで名だたる武将が勢ぞろい。第六天魔王 織田信長、然り、豊臣秀吉、徳川家康、その他にも、伊賀三大上忍、国友衆。それだけではありません、陰陽師として有名な芦屋、安倍も登場します。それぞれの思惑の中、呪大蛇・髑髏鬼灯をめぐり、さらに戦国乱世が激化していく・・・
髑髏鬼灯と国友衆

国友衆は日ノ本に鉄砲が入ってきた頃から製造をはじめ力をつけた鉄砲鍛冶屋衆。鉄砲をつくるだけでなく、鉄砲を巧みに操ることもできる、まさに鉄砲のプロ集団。
佐吉は、髑髏鬼灯は ”銃” で、その髑髏鬼灯を国友衆に奪われたという芭恋・阿国の言葉を信じ、国友衆に向かう。髑髏鬼灯とは本当に ”銃” なのか・・・また向かった国友衆には別の問題を抱えており穏やかな様子ではない・・・果たして佐吉は国友衆から髑髏鬼灯を取り戻すことができるのか?!
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第2巻
国友衆と伊賀

国友藤兵衛として頭領を継いだ雅。しかし、そのことをよく思わない勇成は、裏で雅の仲間達に脅しをかけていた。皆は雅に心配させまいと傷ついても誰もその真実を言わない・・・けれど雅はそのことに気付いています。雅は勇成に命を差し出し国友を仲間を護る覚悟をします。勇成は頭領の座を手に入れるため、裏で伊賀とも手を組んでいた・・・
髑髏鬼灯と伊賀
髑髏鬼灯は”銃”ではなかった。髑髏鬼灯とは、”器” の在処を示すもの。”呪大蛇” は人を依り代にして甦ると勇成から情報を得ます。そう ”器” とは、つまり ”呪大蛇” の人柱です。
おそらく伊賀が国友と手を組んだのも、”呪大蛇” を手に入れるため。そして佐吉は、”呪大蛇の器” を知る髑髏鬼灯が芭恋・阿国だと考えるようになります。
佐吉も器?!
芭恋・阿国に騙され国友衆の内紛に巻き込まれた佐吉。勇成に髑髏鬼灯について尋問している最中に、勇成は毒針の攻撃を受け意識が遠のく。その暗殺者を追っていると、全身に寒気が走るほどの圧倒的な力を持つ伊賀者に出くわす。

2巻の見どころ
曇 VS 伊賀
髑髏鬼灯をめぐり必然なのか、偶然なのか芭恋と阿国は、伊賀との争いに巻き込まれていく・・・
そして伊賀者から芭恋にむけた意外な言葉・・・
阿国が伊賀にさらわれる?!

芭恋と阿国は別れて伊賀と対峙することとなる。阿国の心配をする佐吉に、芭恋は「あいつに勝てる者はいないね」。しかし、そんな阿国も近江の女子供を人質にとられてしまい・・・
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