はるか昔、世界に満ちる謎の因子「混沌(カオス)」。それは自然律を乱し、魔物を生み、天変地異を引き起こす程のものです。時は流れ「混沌」の濃度は下がったが、聖印(クレスト)と領土をめぐっての権力争いが絶えません。そんな世界で、出会った ”君主” と ”魔法師” の物語が今始まります。
一通り漫画を読み終えて、おもしろかったぁと思いながら何気に帯を見ると原作小説が載ってて、あ~なるほど。どうりでストーリーがよくできてます。しかも、漫画の絵がきれい。
ということで、今回紹介する漫画はこれだ!!
漫画の最新刊は5巻です。聖印(クレスト)は君主(ロード)の証、タイトルにも含めれている聖印(クレスト)って一体何なのでしょうか。それではどうぞ。
聖印(クレスト)と君主(ロード)
聖印(クレスト)の始まりは、世界に「混沌」が濃く満ちていた頃にあります。
「混沌」から「秩序(コスモス)」の結晶である聖印(クレスト)を生み出す者が現れたのです。その者こそが君主(ロード)です。かつて君主(ロード)とは、聖印(クレスト)を使役して「混沌」から民衆を守る存在だったのです。それが、現代の聖印(クレスト)は権力争いの道具。なぜ「聖印(クレスト)= 権力争いの道具」となってしまったのかというと、なんと聖印(クレスト)は統合・割譲が可能なのです。そのため聖印(クレスト)と領土をめぐる争いが絶えないのです。
登場人物
シルーカ・メレテス
ヒロインのシルーカ・メレテスは、魔法大学で全学部修了を目指す才色兼備の魔法師(メイジ)です(1巻の表紙を飾っている女の子です)。魔法師(メイジ)とは、混沌を制御し任意の現象を引き起こす「魔法」の使い手です。実際にシルーカは混沌を収束させて、ギリシア神話のゲーリュオーンの牛の番犬と称される双頭の犬、オルトロスを召喚します。また魔法師(メイジ)は、魔法の他に知識や軍略で君主(ロード)を支える存在になることがあり、そのような関係の場合は、君主(ロード)と契約を結ぶことになります。
しかし、シルーカは君主(ロード)との契約、領土争内には関りを持ちたくないと考えていました。そう「いました」なのです。シルーカの才能に魅せられたコンスタンス伯爵と契約することが、自分の意志とは無関係に決まってしまいます。
テオ・コルネーロ
主人公のテオ・コルネーロは、聖印(クレスト)の持ち主です。この聖印(クレスト)は退治した魔物からテオ自ら作ったのです。現代において、割譲や世襲以外で手に入れた聖印(クレスト)は珍しいみたいです。テオの故郷(魔境の島)はロッシーニ子爵が支配しているシスティナにあります。騎士になり、その故郷を救う、それがテオの強い信念です。因みにテオの爵位(カウント)は従騎士です。どうやら従騎士の爵位では魔法師(メイジ)とは契約できないようです。
1巻の見どころ
テオとシルーカの契約?!
コンスタンス伯爵との契約に気が進まないままアルトゥークへ向かうシルーカ。そこにアルトゥークと戦争を始めるつもりの君主(ロード)の兵士が、契約を阻止しようとシルーカを襲います。そこに助けに入ったのが聖印(クレスト)の持ち主であるテオです。これが二人の出会いとなります。半ば強引にシルーカはテオと契約して永遠の忠誠を誓うことになります。あれ!?そういえば、テオは魔法師(メイジ)とは契約できない従騎士だったはず・・・
爵位(カウント)制度
オルトロスを倒してランクアップってどういうことでしょ?!
テオ、いきなり敵に四方を囲まれる?!
いきなり争いの予感・・・
しかも、次の相手となる君主(ロード)のメイジは、どうやらシルーカに因縁がありそう・・・
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